このドキュメントについて

このドキュメントは、Yomeru5 について書かれています。

Yomeru5 について

Yomeru5 は、Palm OS5 及び、その互換機で、日本語表示を扱うことができるようにするための、YAHM を使った Hack アプリケーションです。 ライセンスは、GPL です。http://yomeru5.sourceforge.net で公開されています。

インストール方法

  • YAHM を http://yahm.palmoid.com/ からダウンロードしてインストールしてください。
  • Yomeru5 を http://yomeru5.sourceforge.net から、フォントと一緒にダウンロードしてインストールしてください。
  • YAHM をお使いの Palm で起動してください。
  • YAHM の画面には、Yomeru という項目がでますので、それを選択して、下のほうにある「Config」というボタンを押してください。

  • 次の章で説明する設定を一通り確認してください。
  • YAHM の画面で、Yomeru という項目の一番左側のチェックボックスをオンにしてください。もしも、そのチェックボックスがハイライト表示されている場合には、画面の上にある、A というチェックボックスを押してください。

    設定画面について

  • Large と Bold は、ラージフォントの PDB ファイルを指定してください。

  • Std と Bold は、普通の大きさのフォントの PDB ファイルを指定してください。

  • Small と Bold は、小さなフォントの PDB ファイルを指定してください。

  • Encoding Default 及び Yomeru: Palm で使用するキャラクターコードを指定します。通常は、Default に PalmLatin、そして、Yomeru では、PalmSJIS を指定してください。OS-X で Hot Sync をする場合には、両方ともに、PalmSJIS を設定すると良いようです。SD カードで、日本語を表示したい場合には、PalmSJIS をお使いの外部記憶アクセスアプリケーションで使えるように指定する必要があります。

  • # of font caches : フォントキャッシュの数を指定します。これは、NVFS に対応するためのものですので、NVFS を持っていない機種では、100等の大きな数を指定してください。NVFS の機種(Palm TX、E2) では、ここに、10などの数を指定してください。大きな数を指定した方が、Yomeru5 が高速に動作します。
  • 一番右下の'Next'というボタンを押すと、設定画面の2ページ目へと移ります。

  • Yomeru5 では、アプリケーション毎に有効無効を切り替えることができます。このアプリごとの動作を指定するのが、'App List' からの数行の部分です。例えば、Launcher で日本語を使いたい場合には、'App List' から、'Launcher' を選び、そして、'Add' を押してください。すると、'Sel. apps' というところに、'Launcher' が現れます。これで、次に 'Launcher' が起動されたときには、日本語が使えるようになります。また、追加したアプリケーションを日本語対応から外す場合には、'Del' というボタンを押して、リストから削除して下さい。

  • 'Disable selected apps' : このチェックボックスをオンにすると、基本的に全てのアプリケーションで日本語が使用可能となります。そして、逆に 'Sel. apps' に追加されているアプリケーションでは、日本語が使用できなくなります。

  • 強制スモールフォントモード。これは、あるアプリケーションで強制的に小さなフォントを使いたいときに使います。上記の日本語の使用状況を指定する方法と同じ方法で個々のアプリケーションを追加削除できます。ここで指定されたアプリケーションでは、小さなフォントが使用され、たくさんの文字を表示することができます。

  • A. E. Change には、Yomeru5 を使って Shift-JIS 以外を表示するためのものです。UTF8、EUC、そして、JIS が、サポートされています。たとえば、WEB Pro で、UTF8 でエンコードされたページを表示したい場合には、Web Pro を、ここに追加してください。

    フォントの作成方法

    フォントの作成には、FontConverter というツールを使ってください。
    現在、Linux、OS-X、そして、Windows 上で動作を確認しています。 以下には、作成する上での、いくつかの要点を書きます。

  • 1bpp の作成
    トゥルータイプフォントの中には、'hint' と呼ばれるフラグを持ったものがあります。FS-Mincho や、FS-Gothic がこれにあたります。それらのフォントでは、12x12, 16x16、そして、20x20 などでは、ビットマップフォントが使われることになり、グレースケールなピクセルが無くなります。b22 の zip に含まれているボールドでないフォントは、その状態で作りました。

  • bold フォントの作成
    blur-x に3 の値を指定し、bpp を 2 に、そして、適当な offset-x と gamma 値を設定することによって、横方向に太いフォントを作り、そして、b22 の zip に含めてあります。

  • 漢字とアルファベットで違うトゥルータイプフォントから、一つの pdb を作る場合
    デフォルトの設定では、垂直方向にずれが生じてしまうことがあります。たとえば、FS-Mincho、FS-Gothic では、日本語が少し下にずれてしまうのです。Palm で見た目をよくするために、offset-y に適当な値を指定し、ずれを修正することができます。アンダーラインに文字が重なってしまうときに、ご使用ください。

  • gamma 値で、フォントの濃度を修正
    フォントによっては、Yomeru5 での表示が細すぎたり、濃すぎたりすることがあります。gamma 値があげると、フォントが濃くなり、下げると細くなります。
  • 'test' での緑の縦線について
    この線は、Fixed Width により、緑色の縦線の位置を変えることができます。これは、non-propotional font を作るときにご使用になれます。b22 の zip に含まれているフォントは、漢字で、small には 12、std には 16、そして、large には20 の値を指定してあります。これを指定しないと propotional となり、FS-Gothic では、たとえば「日本」の「日」と「本」の間が狭く表示されたりしてしまいます。